Synology DS720+が2020年5月15日に発売されました!
前の記事で、10万円で買える2ベイNASを比較してみましたが、Synology DS720+が発売されたので、再度比較してみると、ASUSTORの4ベイモデルAS5304Tが、良い対抗になるのではと思ったので、比較してみました。
スペック比較
メーカー/モデル | Synology - DS720+ | ASUSTOR - AS5304T |
---|---|---|
発売時期 | 2020年5月頃 | 2019年6月頃 |
CPU | Intel Celeron J4125 | Intel Celeron J4105 |
CPUコア数 | クアッドコア | クアッドコア |
CPUクロック | 2.0 GHz | 1.5 GHz |
CPUクロック最大 | 2.7 GHz | 2.5 GHz |
メモリ | 2 GB DDR4 | 4 GB DDR4 |
メモリスロット数 | 2 | 2 |
最大メモリ | 6 GB | 8 GB |
SATA | 2 | 2 |
M.2 2280 NVMe SSD | 2 | 0 |
USB 3.2 Gen 1 port | 0 | 3 |
USB 3.0 port | 2 | 0 |
USB 2.0 port | 0 | 0 |
eSATA port | 1 | 0 |
HDMI | 0 | 1 |
Size(HxWxD) | 166 × 106 × 223 mm | 170 × 174 × 230 mm |
Weight | 1.51 kg | 2.6 kg |
LAN | Gigabit Ethernet × 2 | 2.5 Gigabit Ethernet × 2 |
SSDキャッシュに対応
DS720+の特徴の一つに、標準でM.2 NVMeが2つ有り、SSDキャッシュが可能。
前に比較した2ベイモデルのQNAPのTS-251Dも同様の事が出来ますが、オプションでPCIeスロットにM.2 NVMeを準備する必要があります。
ASUSTORのAS5202Tでは、オプションでも対応していないので、SSDキャッシュを利用することは出来ません。
しかし、ASUSTORの4ベイモデルAS5304Tであれば、4ベイのうち、2ベイをデータ用に使用し、残りの2ベイにSSDを搭載し、SSDキャッシュとして利用できます。
2つのモデルで、SSDキャッシュは可能ですが、接続方法に違いがあり、DS720+はM.2 NVMe接続なので、同じSSDでもSATA接続のSSDより高速となります。
同じクアッドコアCeleronだが
CPUは、同じクアッドコアCeleronですが、DS720+がJ4125、AS5304TがJ4105となっており、クロック数が違います。
クロック数以外は大きく性能に違いは無いようですが、このクロック数がNASの運用でどの程度差が生まれるのでしょうか?
やっぱり気になるアプリの種類
なぜ、SynologyとASUSTORで悩むのかは、やっぱり提供アプリの違いなんです。
そもそもNASに求めるものは、家族のファイル共有と保護、写真・動画の閲覧・共有なので、そんな特殊なアプリは要らないのですが、多機能NASを使用し始めると、色々なアプリを試したくなるのです!
そうなると、ASUSTORの提供アプリの豊富さは非常に魅力的です。
AS5304Tだと、HDMI出力で直接テレビに接続し、ASUSTORポータルを表示、写真・動画を見ることや、FireFoxなどのWEBブラウザ、Retroarchなどのエミュレーター、AmazonPrimeまで楽しめます。もう、簡易的なパソコンとして使えそうです。
残念ながら、DS720+ではHDIM出力はありません。
ですが、両機種共に仮想化アプリに対応しているので、ある程度の事は、仮想化環境で出来そうな気もします。
価格比較
2020年5月投稿時点では、DS720+が54,000円前後、AS5304Tが62,000円前後で販売されており、AS5304Tの方が8,000円程度高くなります。
しかし、AS5304Tは4ベイで、2.5 Gigabit Ethernet、HDMI出力に対応している部分もあり、一概にAS5304Tが高いとは言えません。
また、4ベイのDS920+は、67,000円前後で販売されていますので、2.5 Gigabit Ethernet、HDMI出力を必要としていればAS5304Tは安価ですね。
まとめ
今回比較した2モデルは、CPU・標準M.2でDS720+が上回り、また、LANやHDMIなどではAS5304Tに分がある部分もあり、用途により若干違いますが、スペック的に大きく性能差は無いように思えます。
ASUSTORの提供アプリを見ると、何かと遊び心をくすぐられるものが多く、ファイル共有だけではなく、色々活用方法が考えられます。
ですが、アプリが豊富な故、動作が不安定になったり、トラブル時の対処などを考えると、Synologyに比べ、ネット上にまだ情報が少なく、自分で試行錯誤する可能性はあります。それも、含めて楽しめればグッド・・・
対するSynologyは、アプリも多機能NASとしては標準的なものが多く、その分、何か安定感と言うか安心して使えるようなイメージを受けます。
OSのDSM6.2も使いやすく、延期になっているようですが、次期バージョンDSM7も控えており、本来のNASの機能を保ちつつ、発売時期も新しく、長く付き合えるNASに出来そうな気がします。
HDMI出力は楽しそうだけど、既にAppleTVもFireTVもある・・・
家族の使用を考えると、頻繁に初期化とか出来ないし・・・
さて、どうしますか?悩むなぁ~
あら、SSDキャッシュまで考えたら10万円じゃ足りないかも(笑)
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